妊娠中のRSウイルスワクチンって大丈夫…?

2026年4月から妊婦さんへの定期接種が始まったRSウイルスワクチン(商品名:アブリスボ)。ワクチン接種はSNS上で様々な情報が飛び交い、本当に大丈夫?打ってもいいの?どんな効果?そんな心配をしているお母さんも多いと思います。

ワクチンについて、RSウイルスって何?そんな疑問にお答えします。

RSウイルス感染症って何?

2歳までにほぼ全員がかかります!

1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%が初感染をうけます。

100人かかると30~40人は下気道炎(咳・痰・発熱・息切れ・呼吸苦など)を発症し、1~3人は重症化し、入院が必要になっています。

新生児がかかると重症化しやすい!心疾患があると亡くなる子も…

下気道(気管や肺胞など)に炎症を起こすRSウイルス。気管支や肺がまだ未熟な新生児や、もともと気管支や肺、心臓に病気をもつ子供たちにとってRSウイルスは命にかかわる事もある病気です。

100人かかると1~3人は入院が必要になるほど重症化しますが、その中でも新生児(特に早産児)や慢性肺疾患、肺うっ血を伴う先天性心疾患などの子供たちは特に重症化しやすいです

SIDS(乳幼児突然死症候群)の原因の1つ!?

原因不明のままある時急に赤ちゃんが亡くなってしまうSIDS(乳幼児突然死症候群)。新生児のお母さん、お父さんが一番恐れているものかもしれません。

SIDSでなくなった赤ちゃんの肺を調べると80%の子供に呼吸器感染症のウイルスにかかっていたとの報告もあります。ただ症状がでていない事もあるので難しいですね。下気道(気管支や肺胞)に炎症を起こすウイルスは末端の気管支に炎症を起こし、気管支の閉塞、つまり窒息を起こすことがあります。

また、呼吸を調節する機能が未熟な新生児はウイルスに反応して、神経の信号が呼吸中枢に過度に作用してしまい、呼吸を止めてしまう=窒息となっているといった報告があります。

どんな症状?

発熱🤒・鼻水🤧・咳🌬・喘鳴🫁(呼吸の時にゼーゼー、ヒューヒューする)

重症化すると急性細気管支炎や肺炎になることも…

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流行の時期は?!

RSウイルスは主に冬❄️~春🌸の流行が多いですが最近は春🌸~夏🎐も流行することも。

治療薬はない!?

有効な治療薬はなく、出た症状に少しずつ対処し、自分の力で治っていくのをまつしかありません。

戦う力が弱い赤ちゃんにとっては一大事です。

妊娠中にワクチンを打つとどうなる?!

妊娠中にお母さんにワクチンを打つとお母さんの体の中でつくられた抗体が胎盤を通じて赤ちゃんに移行します。

ワクチンそのものの成分は胎盤を通過できず、お母さんが作ってくれた安全な抗体だけが赤ちゃんに移行するので、赤ちゃんにとってもとても安心。

これは産まれた後に赤ちゃんがワクチンそのものを摂取し異物を取り込むより、はるかにリスクが少ないです。

ワクチンの効果は?

世界18か国(日本含む)で行われた実験で、生後半年までの赤ちゃんを調査したところ、妊娠中にお母さんがワクチン接種できた子供は受診が必要になった子が、お母さんがワクチンを打たなかった子に比べて、50%に

重症化は約70%が防げたとのデータがあります。

生後90日までの赤ちゃんに対象を絞ると80%の効果があったとの報告

気になった方は厚生労働省のページ参照にしてくださいね

なんで急に妊婦のワクチン接種が始まったの?

2023年から米国(2023年8月)、欧州(2023年8月)、アルゼンチン(2023年9月)、英国及びカナダで承認され、データが集まり始め、日本でも開始されはじめました。

妊娠何週に打つべき?世界の動向は?

1番赤ちゃんが抗体を強く持った時点で生まれることができると1番良いですよね。

ワクチンを打ってすぐに体の中や赤ちゃんに抗体ができるわけではありません。少しずつ体の中で反応しながらワクチン接種後2週間ごろから、ウイルスと戦う準備ができはじめます。

つまり、、、出産から逆算して日本の厚生労働省は妊娠28週〜36週、生まれる2週間前より以前に打つことを推奨しています。

妊婦さんがワクチンを打ってから早産などで2週間以内に生まれてしまった場合、赤ちゃんは十分に抗体を持っていないことがあるよ!

ちなみに、、、イギリスは28週すぐに、アメリカでは⭕️週で打つようになっています。

世界の動向は欧米では流行期に摂取、イギリスやオーストラリアでは通年で定期接種がされています

赤ちゃんが生まれてから打つのではダメなの?

赤ちゃんが生まれてからすぐにワクチンをうっても、ウイルスと闘う抗体を作り上げるまでに2週間はかかります。

妊娠中に打ったワクチン、いつまで効果があるの?

生後6ヶ月までは十分な効果はあり!と報告されています。

→つまり今までRSウイルス感染症にかかってしまい、入院などの重症化してきた赤ちゃんを守れる可能性が高い!

1年以上もワクチン由来の抗体が残っている報告も!

赤ちゃんの兄弟、子供達には打てるの?

2歳までにほとんどの子供がかかり自分で抗体を獲得しているのがRSウイルス!

つまり、、、今元気なお兄ちゃんやお姉ちゃんはもうRSウイルスに打ち勝つ強さを持っているので過度な心配も入りません。

自費でワクチンを打つにはなんと1回あたりで100万円‼️‼️という病院も。

子供や大人がワクチンを打とうと思ったら、体重により打つ量は変わりますが1回あたり少なくとも数十万円はかかります。現実的ではありません。

まとめ

妊娠中に定期接種ができるようになり、無料で可能になり、直接赤ちゃんではなくお母さんに打つことで、胎盤を経由して、赤ちゃんに抗体をあげられるようになったので、お母さんにとっても、子供にとっても、小児科の先生にとっても嬉しい制度ですね。

赤ちゃんを守るために

ウイルスに弱く、母親由来の免疫の免疫も減少し、自分で獲得する免疫も少ない新生児の赤ちゃんをRSウイルスから守るために、お母さんから抗体というプレゼントをあげよう!

ありふれているけれど、赤ちゃんにとっては脅威なRSウイルスに負けないように⭐️

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