赤ちゃんってどうして病気になりやすいの?!
~赤ちゃんの病気とたたかう力の仕組み。お母さんからもらうプレゼント~
病気とたたかう力(免疫)って何?!

免疫は自分にとっての異物(病原体)を『敵だ!!』と判断して、自分を守る仕組みのこと。
この免疫システムには、生まれながらに持っている病原体とたたかうシステム(自然免疫)と、病気などになることで新たに手に入れる免疫システム(獲得免疫)の二種類があります。

そもそも自然免疫(生まれながらに持っている病原体とたたかうシステム)の働きもまだまだ未熟な赤ちゃん。
病気にかかったことのない赤ちゃんは、獲得免疫もまだまだ未熟!病気とたたかう力が少ないのです。
成長するにつれてこの両者が連携をとりながら、いろんな病気と戦う力をメキメキつけて行くのです。
妊娠中にお母さんからもらえる唯一の抗体、『IgG』って何?!
病原体とたたかってくれる【抗体】はいろいろな種類がありますが、胎盤を唯一通ることできるのがIgG抗体と呼ばれるもの。
つまりお母さんのもつIgG抗体は、赤ちゃんへ送られ、免疫システムがまだまだ未熟な出生直後の赤ちゃんを守ってくれるのです。

お母さんからもらえる免疫(IgG)は6カ月でなくなる!
体をまもる抗体にはいろいろな種類(IgG,IgA,IgM,IgD,IgEなど)があるけれどお母さんからもらえるのはIgGだけ。あとは赤ちゃんが自分でつくりあげていきます。そんなお母さんからのプレゼント、IgGも生まれた後は少しずつへっていてってしまいます。

6カ月頃でお母さんからのプレゼントIgGはほとんどなくなるけれど、赤ちゃんの自分で作った免疫もまだまだ未熟。
だから生後半年頃からは特に赤ちゃんは病気になりやすくなってきます。

ワクチンの大切さ
お母さんからもらう抗体も減り、自分でつくる免疫も未熟な赤ちゃん。
そんな赤ちゃんをまもるために、とっても弱くした病原体や、病気としてもう活動しないように改良されたものを、ワクチンとして注射したり、飲んだりして、体に病気の情報をとりこみ、病気に備える仕組みです。


こちらは2026年5月現在のワクチン接種のスケジュールです。最新のものは日本小児学会のHPを参照してください。
母乳と免疫の関係

病気と戦う戦士たち(抗体)にはいろいろな種類(IgG、IgA、IgM、IgD、IgE)がありますが、母乳にはこのIgAという戦士がたくさん含まれています。
母乳に多く含まれるIgAは病原体が入りやすい粘膜(口、鼻、起動、消化管など)に届くので、赤ちゃんを病気から守るお手伝いをしてくれますよう
まとめ
妊娠中、お腹の中でお母さんからもらう抗体も徐々に減って、一方で自分で手に入れる免疫もまだまだ未熟な赤ちゃん。
そんな赤ちゃんを適切に守っていきましょう!
参考文献
Taylor Eddensら,2022,Neonatal Immune Responses to Respiratory Viruses (https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9047724)
医療情報科学研究所編. 病気がみえる vol.15 小児科. 第1版, 東京, メディックメディア, 2022, p.400-405.
公益社団法人日本小児科学会.日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール.Available from: https://www.jpeds.or.jp/society-activities/pediatric-medical-care/vaccination/opinion/vaccine_schedule.html (accessed 2026-05-23)


